prhysm

きらきらと音を奏でるように光って

七夕の夜に

2023年7月7日、高橋文哉くん主演の映画「交換ウソ日記」が公開初日を迎えたということでさっそく映画館へ行ってきました。

仕事終わりに間に合う回を抑えていたつもりだったのだけど、当日仕事がとてもバタついていたことと、仕事が終わったら新たな作品でふみやくんが役を演じる姿が見れるということでとても高揚していたことが絡まって上映開始に間に合わないと思いとても焦って映画館へ向かったのですが着いてみたら入場口で「まだ開場前ですねーーー」て止められて上映時間を覚え間違えていたことに気づき(半券に書いてある時間見る余裕ないくらい慌てて発券してすぐ入場口へダッシュした)、汗だくで空回りしていたことに恥ずかしくなるなどしました。ははは。そんな好きの感情に必死になれる自分はきらいじゃないですけどね。いちばん「生きてる!」って実感湧く瞬間だったりする。

以下、ねたばれありの感想です。












交換ウソ日記はケータイ小説が原作という前情報があって、脚本担当が原作も気になってちょこちょこ読んでいてアマプラで映画実写化見たときに上手く原作の世界観を損なわずにまとめてらっしゃるなあという印象だった「ハニーレモンソーダ」の吉川さん、監督がわたしが人生で見た中で5本の指に入るぐらい大好きだったドラマ「中学聖日記」にも携わっておられた竹村さんということでスタッフも期待できる方々が集まってる映画の主演に推しが!!!!!!という期待感がかなりあった状態でした。

映画制作情報と主演ヒロインのキャスティングが解禁されてからSNS広報もかなりマメに更新されたり、公開される特報であったり映画内のシーンの一部先行公開であったりを見ていても丁寧にZ世代の役者さんたちの魅力が伝わるような映像を作っていらっしゃるなあという印象がずっとあって、ずーーーーっと期待感は持続してましたね。


初見でストーリー追ってるときは、もちろんクライマックスの展開をわからずに見ているので、ヒロインは交換日記と直接対面で交流するその両方で瀬戸山くんに惹かれていくけれど、瀬戸山くんは対面で接するヒロインと交換日記をしている相手は別人で見ているわけだからどういう感情の行く末になるんだろうな?って思って見るじゃないですか?!

もうね〜〜〜〜、大ドンデン返しもいいところっていう展開で。
「なるほど〜〜〜〜?!?!?!?!」っていう衝撃がすごかった。
これはぜったいに2回見なきゃだめなやつじゃん!ってすぐに察しました。

早く2回目見ていろいろ考えたいことが多くて、初見から帰った日の夜は前述のとおり、仕事もバタバタ走り回ってぐったりしていたはずなのに、アドレナリン大放出状態でそわそわしてしまい、なかなか落ち着いて眠るまでに時間がかかったな〜〜〜〜


2回目見てようやく、このシーンの瀬戸山くんのこの表情はこういう感情からだったんだな〜とか、このシーンでクライマックスに繋がる気づきがあったんだな〜とか、このシーンのこの画角はこのあとのこのシーンのためなんだな〜とか、新しい発見がいっぱいあってものすごいすっきりした。笑
初見の夜、感想つぶやくつもり満々だったのに全然ツイートできなくて。なんか上手く、言葉にしてまとめられない状態で。ずっとそわそわしっぱなしだったのが、2回見てようやくすっきり言葉に残せるようになったなって感覚でした。


なので、この映画は最低2回見ることをとってもオススメします!そのほうが、何倍にもおもしろい作品になるから。



ふみやくんって割とメディア取材のネット記事読んでると役に入ると自分より役や作品優先になるし、そのせいで自分自身を見失うことよくあるみたいな発言もよくしてる印象があるんだけど、役を作る上でかなり分析をして作り上げるひとだと思っていて。
作品の中で自分の役が見ている側からどう見えるべきかをものすごく大切にしている役者さんだなあという印象がずっとあります。

そういうふみやくんを見ていると、役を分析する力であるとか、役作りへの思い入れの中にわたしはいつも「高橋文哉くん」が見えるなと感じているんですね。だから、主観では自分自身がいないような感覚になることもあるのかもしれないけれど、わたしはいつも役をとおしてふみやくんというひとを見せてもらっているような感覚でいる部分もものすごくあります。

瀬戸山くんのまっすぐで自分の意見をはっきりと言うところなんかは、ふみやくんの個性ともリンクする部分がかなりあるなあと思っているので、役を魅力的にする上でふみやくんの魅力も相まって上乗せされてスクリーンに映っているなあと思ってみています。

君花の弾くんもそうだったけれど、勝ち気というか負けず嫌いで、まっすぐで、自分の意志を曲げないようなキャラクタがものすごく映えるのは、もう間違いなくふみやくんの人となりも相まった魅力だと思うので。

自分の気持ちにははっきりしているけれど、自分と違う個性も「あなたのそういうところって自分とは違うけれど、すごいね。素敵だね。」って敬って、認めてあげられる理解力があるところも、弾くんと瀬戸山くんと、そしてふみやくんの共通した魅力なんだなあと思いました。

役者さんって演じるキャラクタのどこを大切にしているかで演者自身が見えてくるようなところがあるなあと思っています。特にふみやくんは割とはっきりとこだわったところや演じる上で大切にしていたことを言葉にのせることに長けているひとなので、ファンとしても役をとおしてふみやくんを見つけることが出来やすいなとおもう。それはふみやくんの強みだし、個性だし、大きな魅力のひとつだなあと思っています。

そこまで自分を大っぴらにできる懐の大きさもこのひとの人としての魅力な気がします。

この作品、とにかく”言葉”がキーポイントになっていて、文字にする言葉、声にする言葉の描写を丁寧に紡いでいるんだけど、原作が活字だからこその題材だなあと思うので、それがしっかりと映像にのっかっているのは脚本や演出の妙だと思うし、言葉と同じくらい、音楽が大きな要素として扱われているんですが、音楽が言葉を引き立たせているところもものすごく上手に映像にまとまっていて。見ていて違和感とか、まどろっこしいなと感じる演出部分がほとんどなかったです。

あと今日の丸の内舞台挨拶ライビュで監督さんが「演者が魅力的に見えるように画角やアングルにこだわった」とお話されていたのがとても素敵だなあと思ったのですが、主要キャストも限られているぶん、役者さんひとりひとりの表情がじっくりと見えることで、キャラクタへの共感や魅力も増すし、その辺りもとても良かったなあ。

個人的に好きなところは瀬戸山くんが落ち込んでいるヒロインを屋上へ連れて行くシーンで、ふたりを背中から撮っているんだけどその後のクライマックスの回想シーンでは同じシーンをナナメ正面辺りから切り取っていて、ふたりの表情をしっかりと映しているところ。あの画角の変化は素晴らしかったし、とっても印象的でした。

あと放課後に教室でふたりで勉強するシーンは初見で”同意なしはたとえ推しでも許しません委員”のわたし(なんやねんそれは)が発動したんですけど、公園でバスケの練習シーンでヒロインの鞄を持ってあげた瀬戸山くんが「(鞄を)置いていい?」ってヒロインに聞く描写がその前に入っているのが絶妙だなあと思っていて。普段はきちんと確認してくれるひとなんですよーっていう瀬戸山くんを描写した上での、あの同意なしの思わず抑えきれなかった感情ね・・・!んでしかもおまけに「つい」って正直に言っちゃうやつね!あの流れ、「(鞄を)置いていい?」が無かったらわたし的には完全アウトだったと思います。あの一言セリフがなかったら、どん引きものです。許しません委員が立ち上がるやつです(うるさい)。でも「置いていい?」って聞いてくれる人だってちゃんとその前に描いている。なんなら瀬戸山くんはヒロインが「なんでもいいよ」の子なのを理解しているんですよ。だけど、きちんと「置いていい?」って聞いてくれる。それってヒロインの「なんでもいいよ」を敬っている何よりの証拠だな〜と思うんです。瀬戸山くんのいちばんの好きポイントここです。


あとヒロインを演じた桜田ひよりさん。声がとても魅力的な演者さんだなあと思って見ていたら、ヒロインのキャラクタ設定が放送部員で劇中で元カレの先輩から声の仕事へ向かう進路をすすめられる描写があり、「なるほど」と思いました。
舞台挨拶ライビュを拝見したら、リアルのひよりちゃんは劇中のヒロインとは真逆で表情も明るくハキハキとしていて声量も出る方だったのでとても驚きました。
声にとても魅力がある方なので、これからも活躍される俳優さんになられるんだろうなあと思ってます。声だいじ。


まだ公開したばっかりですし、この夏思いっきりスクリーンに映る推しをたのしみたいな〜と思ってます!!!
とにかく素敵な作品でふみやくん見れてうれしいです。まだまだたのしも〜〜〜〜